華やかさと非日常感を兼ね備えたタイのナイトライフ。その中でも「コヨーテクラブ」は、ハイクラスな接客とショーを楽しめる大人の遊び場として人気が高い。
その一方で、システムが複雑だったり、店舗によって料金体系が大きく異なったりと、事前知識なしでは満足に楽しめないのが現実だ。
この記事では、タイのコヨーテクラブの遊び方から料金体系、そしてバンコクのおすすめ店舗まで、現地通の筆者が実体験を基に徹底解説する。
タイの他の遊びについて知りたい人は、タイ風俗のまとめ記事を参考にしてほしい。
目次
タイのコヨーテクラブとは?

コヨーテは高級ショーパブのこと
タイのナイトライフを語るうえで、コヨーテクラブはゴーゴーバーと並ぶ存在感を放っている。コヨーテとは一言でいえば“高級ショーパブ”のような業態で、ステージ上では女性キャストたちが妖艶なショーを繰り広げている。
客はそれを眺めながら、気に入った子と一緒にテーブルでお酒を楽しむというスタイルだ。店内の照明や音響は洗練されており、まるでクラブとキャバクラが融合したような雰囲気。タイの富裕層や日本人ビジネスマンにも人気が高い。
コヨーテクラブの名前の由来は、女性ダンサーが踊る「コヨーテダンス」から来ている。アメリカの映画「コヨーテ・アグリー」で有名になったダンススタイルがタイに伝わり、独自の発展を遂げたものである。
ゴーゴーバーとの違い
コヨーテとゴーゴーバーは、見た目こそ似ているが本質的には大きく異なる。まず最大の違いは「ペイバー(連れ出し)」の可否。ゴーゴーバーは連れ出しが前提の店が多いのに対し、コヨーテでは基本的にそれができない。
コヨーテの女の子は“その場で遊ぶ”ためのホステスに近く、外へ連れ出すには個人的な関係を築く必要がある。また、価格帯にも違いがあり、ゴーゴーが1万円前後で楽しめるのに対し、コヨーテは少なくとも2〜3万円は覚悟しなければならない。
サービスの質やショーの完成度も段違いで、コヨーテはまさに“大人の社交場”といった趣だ。色恋ではなく、ラグジュアリーな時間を買うという発想が必要である。
Kenny
持ち帰りが目的ではなく、あくまで「その場を豪華に楽しむ」ための空間である。非日常の夜を体験したい者にこそふさわしい場所といえるだろう。
エリア別の特徴
バンコクでコヨーテクラブが集まるエリアは大きく分けて2つある。
ひとつはスクンビット通り沿いの「トンロー」や「エカマイ」といった高級住宅街エリア。もうひとつはナナプラザ周辺の歓楽街ゾーンである。
スクンビットの店は高級志向で、サービス・演出・女性のレベルともに非常に高い。一方、ナナ周辺の店舗はカジュアルで、コヨーテというより「セミゴーゴー」に近い性質を持つ。
目的や予算に応じて、エリアを選ぶのがポイントである。高級な夜を求めるならトンロー、コスパや雰囲気重視ならナナと覚えておこう。
タイのコヨーテクラブの遊び方・料金

遊び方
タイのコヨーテクラブは、入店してからの流れがほぼ決まっている。まずはスタッフに案内されてテーブルへ着席し、ドリンクやボトルをオーダー。メニューは高級志向で、シャンパンやウイスキーなどが中心だ。
女の子は自ら席にやってくることもあるが、基本はママやスタッフを通じて指名する。気に入った子がいればそのまま会話を楽しんだり、ショータイムの合間に乾杯したりして過ごす。
ステージでは定期的にダンスパフォーマンスや演出が展開される。客はそれを鑑賞しつつ、好みの子と過ごすのが醍醐味だ。日本のキャバクラに近いが、演出の派手さと非日常感は段違いである。
料金
| 料金 | |
|---|---|
| テーブルチャージ | 400~500バーツ(約1,800~2,300円) |
| 女性のドリンク代 | 400バーツ(約1,800円)/杯 |
| 会員費(一部店舗) | 20,000~30,000バーツ(約9.1万~13.7万円) |
| 総額目安 | 5,000~30,000バーツ(約2.3万~13.7万円) |
コヨーテクラブの料金体系は複雑に見えるが、要点を押さえれば安心である。
まず基本的な料金として、テーブルチャージが400~500バーツ(約1,800~2,300円)程度かかる。次に女性のドリンク代が400バーツ(約1,800円)前後で、これらは1セットごとに加算される。
さらに、店舗によっては「会員制」を採用しており、入会すればボトルがついてきたり、氷やミキサーが無料になったりする。会員費は2万~3万バーツ(約9.1万~13.7万円)程度が相場だ。
総じて、1回の滞在で最低でも5,000~10,000バーツ(約2.3万~4.6万円)は見ておきたい。特に高級店では、1晩で数万円を超えることも珍しくない。財布に余裕のあるときに行くのが鉄則である。
料金トラブルを避けるため、入店前に必ずテーブルチャージやドリンク代を確認しよう。また、女性にドリンクを奢る際は、1杯の料金を事前に聞いておくことが重要だ。
営業時間とベストタイム
多くのコヨーテクラブは夜8時頃から営業を開始し、深夜2~3時まで営業している。ただし、平日と週末で営業時間が異なる場合があるため、事前確認が必要である。
最も盛り上がるのは夜10時~深夜1時の時間帯で、この時間にショーの質も高くなる傾向がある。早い時間帯は比較的空いているため、ゆっくりと女性と話したい場合は9時頃の来店がおすすめだ。
Kenny
週末は混雑するため、確実に良い席を確保したい場合は事前予約を入れておこう。
タイのおすすめコヨーテクラブ3選

| 店舗名 | エリア | 料金 | 店舗の特徴 |
|---|---|---|---|
| Sherbet Club | エカマイ | 6,600バーツ(約3万円)~ | ・華やかショー ・外国人対応◎ |
| Exotica Exclusive club | トンロー | 30,000バーツ(約13.7万円)~ | ・超高級 ・VIP完備 ・会員制 |
| CZECH Club | エカマイ | 20,000バーツ(約9.2万円)~ | ・EDM系 ・ローカル色強め |
SHERBET
スクンビット・エカマイ通り沿いに位置する「SHERBET(シャーベット)」は、タイのコヨーテクラブの中でも特に華やかで知名度が高い店舗だ。入口から美人ホステスたちがずらりと並び、クラブ内には本格的なショーステージが設置されている。
女の子たちは容姿レベルが高いだけでなく、接客も丁寧でフレンドリー。さらに、タイ語・英語に加えて日本語を話せる子もいるため、とても遊びやすい空間になっている。
料金は6,600バーツ(約3万円)からと、コヨーテクラブとしては比較的リーズナブルである。持ち帰りは不可だが、それを補って余りある「その場限りの非日常」が味わえる店だ。
| 料金 | 6,600バーツ(約3万円)~ |
|---|---|
| 住所 | 59 Soi Sukhumvit 63, Khlong Tan Nuea, Watthana, Bangkok 10110 |
| 営業時間 | 17:00~翌2:00 |
| エリア | エカマイ |
Exotica Exclusive club
「Exotica Exclusive Club(エグゾティカ)」は、スクンビット・トンロー地区にある超高級コヨーテクラブである。外観は高級ホテルそのもので、店内にはVIPルームが複数設けられている。
この店の特徴は、圧倒的な女性のルックスレベルと、会員制による特別感である。会員費は30,000バーツ(約13.7万円)と高額だが、それだけの価値がある空間とサービスが約束されている。
店内ではショーやライブパフォーマンスが連続的に行われ、まるでセレブのプライベートラウンジのような気分を味わえる。完全な「大人の社交場」として、接待や記念日にも利用されている。
| 料金 | 30,000バーツ(約13.7万円)~ |
|---|---|
| 住所 | 119/1-2 Thong Lo Rd, Khlong Tan Nuea, Watthana, Bangkok 10110 |
| 営業時間 | 17:00~翌0:00 |
| エリア | トンロー |
CZECH Club
よりディープなコヨーテ体験をしたいなら、「CZECH Club(チェク)」がおすすめだ。場所はスクンビットのエカマイ地区。派手な外観ではないが、中へ入ると巨大なフロアと迫力の音響システムが広がっている。
EDMやヒップホップが響くなか、女の子たちが次々とステージに登場し、観客との一体感を演出。カラオケやビリヤードも併設されており、クラブとバーが融合したような作りだ。
外国人客よりもタイ人客の方が多く、よりローカルな雰囲気を楽しめるのも魅力だ。料金は20,000バーツ(約9.2万円)から。持ち帰り不可だが、刺激的な夜を求める人にはぴったりの一軒である。
| 料金 | 20,000バーツ(約9.2万円)~ |
|---|---|
| 住所 | 41 Ekkamai Rd, Khlong Tan Nuea, Watthana, Bangkok 10110 |
| 営業時間 | 20:00~翌2:00 |
| エリア | エカマイ |
タイのコヨーテで遊ぶときの注意点

コヨーテクラブは華やかで魅力的な場所だが、トラブルなく楽しむためには事前に知っておくべき注意点がいくつかある。
ここでは、料金面でのトラブル回避から接客マナー、安全面での配慮まで、初心者が陥りがちな失敗を避けるためのポイントを詳しく解説していく。
料金を確認する
コヨーテクラブでの遊びは華やかで魅力的だが、楽しむためには以下の注意点がある。まず第一に、料金システムを入店前に必ず確認することだ。
明朗会計の店がほとんどだが、飲み過ぎたり女性に何杯もドリンクを奢ると、予想以上の請求になることもある。
また、チップやサービス料が別途必要な場合もあるため、総額ではなく「追加費用」の有無にも注意しておきたい。
Kenny
楽しい夜を台無しにしないためにも、事前確認と節度ある行動を心がけよう。
マナーに気をつける
過度なボディタッチや口説きすぎはNGである。コヨーテ嬢は「持ち帰り目的ではない」ことが多く、マナーを守らなければ即座に拒否される。お酒が入っても紳士的にふるまうことが、良い時間を過ごすコツだ。
また、女性との会話では「仕事の話」よりも「趣味や文化の話」の方が盛り上がりやすい。タイの文化や自国の文化について軽く話せると、より楽しい時間を過ごせるだろう。
チップは義務ではないが、タイのナイトスポットではほぼ文化として根付いている。女性に1杯ご馳走したうえで、楽しい時間を過ごせたなら100~200バーツほどを目安に渡すのがスマートだ。
タイのコヨーテに関するよくある質問

ここでは、コヨーテクラブ初心者からよく寄せられる疑問について回答していこう。
ペイバーはできる?
基本的に、タイのコヨーテクラブではペイバー(持ち帰り)は不可である。そもそもが「その場限りの接客」を楽しむコンセプトのため、女性を外に連れ出すような交渉はマナー違反とされる。
ただし、一部の店舗や女性によっては例外もあり、個人的に仲良くなればチャンスはゼロではない。しかし、基本的には「その場で楽しむ」ものと考えておこう。
チップは必要?
チップは義務ではないが、タイのナイトスポットではほぼ文化として根付いている。女の子に1杯ご馳走したうえで、楽しい時間を過ごせたなら100〜200バーツほどを目安に渡すのがスマートだ。
渡すタイミングは退店時が自然で、無理のない範囲でOK。
予約は必要?
週末や祝日前は混雑するため、確実に良い席を確保したい場合は予約をおすすめする。平日であれば、飛び込みでも問題ないことが多い。
予約は電話やFacebook、LINEなどで受け付けている店舗がほとんどである。
タイのコヨーテクラブは非日常を味わえる大人の社交場
タイのコヨーテクラブは、非日常を味わいたい大人にぴったりのラグジュアリーな遊び場である。ペイバー不可という点はあるが、その分、接客やショーのレベルは高く、価格に見合った価値がある。
ゴーゴーとは一線を画す「魅せる夜」を堪能したい人は、ぜひ一度体験してみてほしい。

